密か(?)に製作していたバックロードホーンスピーカーが完成した。
製作したのはD-118の改造型で、ネットに転がっていた設計図のいくつかを参考に、自分なりにアレンジを加えた。
使用したユニットはフォステクスの限定FE108-Sol。
完成したら纏めてUpしようと製作過程の写真をたくさん撮っていたが、なんとメディア不良で読みだせない写真がこれまた多数。。。
というわけで、いきなり組立中の写真から。
15mm厚のラワン合板を使用し、仕上げはウォルナットの突き板を貼る。
組み上がってからでは貼りにくそうな音道などはあらかじめ貼っておいた。
フロントバッフルは2枚重ね。音道のデッドスペースの位置をオリジナルとは変えてストレートな音道にし、それに伴い、バッフル側もデザイン的に殺風景だったので階段状に変更した。
ホーン開口部も板を重ねて階段状にした。
突き板を貼るので見栄えは気にせず、接合部はすべてコーススレッドでガッチリ接合し、ネジ頭はパテで埋める。
内部は接着剤が程よくはみ出るくらい充填。
乾燥後、再び研磨してツヤ消しニスで中塗り。中塗りは2回繰り返した。
コーススレッドのネジ頭をパテ埋めした部分のデコボコが少し気になるが、落ち着いたいい感じになりそうだ。
乾燥後、吸音材、ユニットを取り付けて仮置き。
研磨し過ぎてウォルナットの木目が消えかかってしまったところや、ボンドのふき取りが甘くてきれいに塗装できなかった部分など、失敗したところはたくさんあるが、遠目に見ればそこそこいい感じに仕上がった。(自己満足)
早速仮置きのまま音出し。
評判通りのユニットで中高音の響きはいい感じ。解像感、定位もまずまず。
低音は想像したほど伸びていないし量感も少々不足気味。
それからホーン臭い響きが結構耳につく。
音楽だと適当にエコーが掛かってサラウンドのように聞こえなくもないが、テレビのニュース番組の音声を出力してみると、アナウンサーがトンネル内でしゃべっているようで聞き取りにくい。
エージングで解消するのかわからないが、ひとまずこのまま鳴らし込むことにした。
その後、およそ20時間ほど鳴らし込んだ。
と言ってもそれほどボリュームを上げていないので経過時間ほどの効果はないだろう。
それでも中高音の響きには益々磨きがかかり、背筋がゾクゾクするほどの質感とリアリティを感じるほどになった。
また、低音は当初よりも伸びるようになった。素晴らしいユニットだ。
ただ低音の量感はもう一つ。
ホーン臭さは相当収まってきたが、まだ若干残っている。
吸音材を減らせば量感はアップするだろうが、ホーン臭さが強くなりそうだ。
結局、吸音材は最初に入れたまま無調整で40時間ほど鳴らしただろうか。
KENWOOD LS-990HGをしまい込んで、D-118をメインスピーカーとしてセッティング。
エージングもいい感じで進み、10cmユニットとしては低音が相当伸びるようになった。
流石に超低域までは出ていないが、量感もまずまずになりバランスよく鳴るようになった。
相変わらずテレビの音声はダメだが、音楽を聞く分にはホーン臭さは感じないレベルになった。
まだボリュームはそれほど上げていない。ボリュームを上げたときに、どんな音が飛び出してくるのかとても楽しみだ。
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サーバーの調子が悪くなってしまったので、OS再インストール後、ブログのバックアップをリストアしたが、なぜかこの投稿だけエラーで復元できなくなってしまった。
バックアップファイルを手動で解凍し、テキストデータをなんとか拾い出し、一部加筆修正して再投稿した。